手仕舞いとは保有しているポジションを決済することです。MT4のEAはポジションの注文や手仕舞いまで全て自動で行ってくれます。基本的には24時間放置しておけば自動でトレードを行ってくれ、裁量的判断は介入させない方がいいとされています。しかし場合によってはEAが保有しているポジションを手動で手仕舞いしなければいけないことがあります。以下がそのタイミングの例です。
▷重要指標発表前
EAを稼働させているほぼすべての人がEAを停止させるタイミングです。重要指標発表後は、発表内容によっては相場が乱高下する可能性があるので、ポジションを持っている場合は発表前に手仕舞いしておきましょう。
▷週末クローズ
人によっては月曜日の窓開け(金曜日の取引終了時と月曜日の取引開始時に大きな差ができること)に備え、金曜日には全てポジションを手仕舞いする方もいます。週末クローズの必要性に関しては賛否両論あります。大きな窓開けが起きるのは本当に稀です。ご自身のトレードロジックに合わせて週末クローズするかどうかを判断してください。リスク排除にはなりますが、週末クローズすることで逆に成績が悪くなると考える方もいます。
▷EAに不具合が起こったとき
EAが決済しない、ひとつのMT4でEAを複数稼働させていて相互干渉してしまった、MT4が何らかの理由で再起動となってしまった、などEAに不具合が生じたときは、手動でポジションを手仕舞いし、EAを停止してください。状況によっては早く損切りしないと含み損が膨れ上がり、ロスカットの危険性があります。
▷EAのポジションを手動で手仕舞いする方法
- MT4画面下のターミナルウィンドウの「取引」タブをクリックする。
- 手仕舞いしたいポジションを右クリックする。
- 「決済注文」をクリックする。
- 注文の発注画面になるので「数量」を設定し「決済取引」ボタンを押す。
- 手仕舞いが完了。