MT4のEAのライントレードとは

MT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)でFXトレードをする際に、「ライントレード」と呼ばれる分析手法が初心者から上級者まで広く用いられています。ライントレードとは、その名のとおりラインすなわち線を引いてチャートを分析する手法で、チャートの高値や安値を結んで引いたラインを根拠にトレードする手法です。ライントレードは相場の動きを予測してエントリーのタイミングを見極めるのに役立ち、シンプルで使いやすい手法です。

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FXのライントレードでは、「水平ライン」と「トレンドライン」の2種類を使用します。水平ラインは、2つか3つの高値と、2つか3つの安値をそれぞれ平行になるように繋いで引くラインです。過去の代表的な高値と安値を抜けるのかどうかが相場の分岐点になります。トレンドラインは、相場の流れに沿って斜めに引くラインです。トレンドがラインを割らなければトレンドが継続し、トレンドがラインを割ったらトレンド終了のサインであると判断します。上昇トレンドは、下のトレンドラインをはっきりと割った時点で終了する、といった考え方です。

あわせて覚えておきたいトレンドラインの用語として「サポートライン」と「レジスタンスライン」があります。サポートライン(下値支持線)は、上昇トレンドの安値同士を繋いで引くラインです。サポートラインに支えられているうちは高値の更新が続く傾向があり、安心して買いのポジションを持ってよいと判断できます。サポートラインを割り込んだ時は、下降トレンドへの転換のサインであると判断できます。レジスタンスライン(上値支持線)は、下降トレンドの高値同士を繋いで引くラインです。レジスタンスラインに跳ね返されている限りは、下降トレンドが続く傾向があります。レジスタンスラインを突き抜けた場合は、下降トレンドが終わるサインであると判断できます。

もう1つ知っておきたいラインとして「チャネルライン」があります。ローソク足の上値もしくは下値同士の2本の線を並行に引いたラインのことです。1本の線のみで分析する場合はトレンドラインであり、トレンドラインに平行に引いた線はチャネルラインとして機能します(アウトラインとも呼ばれます)。トレンドラインはサポートラインとレジスタンスラインのことになります。チャネルラインを引く際は、チャネルラインとトレンドラインの値幅が最大になるようにします。

MT4のEAでFX自動売買をする際はライントレードの考え方が非常に役に立ちます。特に初心者にも簡単に理解できる分析手法なので使う場面は多いでしょう。基本的なラインが正確に引けるようになったら、複数のラインを組み合わせた分析もできるようになります。複数のラインを組み合わせると多角的な分析できるようになり、さらに信頼のおける取引ができるようになります。例えば、全体的にみれば下降トレンドだが、部分的には上昇トレンドに入っているなどの高度な分析が可能になります。また、ライントレードでは、相場が転換するブレイクアウトを狙って、いち早くトレンドに乗って利益を得ることが狙えます。一方、ブレイクアウトすると見せかけて結局元の価格に戻ってしまうダマシには要注意です。ライントレードではダマシに遭う場面が多いので、失敗すれば思わぬ損失を被る可能性があるということも肝に銘じておいてください。

MT4のEA初心者は、まずは時間足や日足のチャートでライントレードについて理解を深めましょう。あまり短い時間足で分析しようとすると相場の動きが分かりにくいので初心者には分かりにくいと思います。慣れてくれば相場の方向性、トレンドの強弱やトレンドの持続性など分析しトレードに活用できるようになります。